夜、電車の窓から外を眺めていて
真っ暗な中にぽつりぽつり家の灯りが見える時
あるいは
高速道路を走っていて
高層マンションの窓にそれぞれの部屋から光りが見えると
その中には
どういう人がいて
どんな会話があり
あるいは
どんな思いを抱えた人生があるんだろうかと
ぼんやり思うことがある。
通り過ぎる沢山の窓
開けることのない扉
話しかけることもなくすれ違っていく人。
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以前作っていた冊子には
気になる建物や人、モノを写し
写真に短いキャプションを添えただけのページがあった。
扉をノックし
対話し物語りの断片を記録していくようなものだった。
変容していくまちの記憶の欠片になっていく。
*四つ木のまちの工場風景