16日 7月 2016 風と再生 女は翼をもっていた。 彼女はいつも何処か、何か、誰かを探していた。 小さなカバンを一つもって。 ある晴れた日曜日、一人の女が彼女の隣に立った。 互いにどことなくギクッとしているけれど ほころぶ頬から喜びがこぼれた。 この星の上に 彼女の幸せを心から願う人間がいる。 翼は風をはらみ 再生されていく。 *スケッチ断片 tagPlaceholderカテゴリ: 雑記帖, 2016年7月