キノコホテルのTシャツを着た女の子と二人並んでおしゃべりした。
バイトのこと、音楽のこと、家族のことに
これから少し先の話。
三日月がつながったネックレス型の植物も袋に入れておすそ分け。
手づくりタレは、胡桃味噌しょうゆとニンニク・生姜・豆板醤。
夏ばて気味の身体にピリリと効いてくる。
「忘れてくれていい。
ここで雨宿りしたことなんか覚えていなくていい。
もし誰かが雨に困ってたら
またその人が自分の軒をちょっと貸したらいい」
そう語ったいつかの日の貴女の言葉。
雨宿りの1日が過ぎていく。
一人ひとり傘を広げて帰っていく
わたしたちはまだ旅の途中。