うむまあ

身じろぎ一つできない時がある。

 

痛いほどの悲しみを目の前にして

言葉一つ見つけられない時。

 

誰かが私のところにやってきて

深い哀しみを吐露していく日。

 

こわばって

ふんばって

こらえてた感情の糸が

身体中から溢れるときに

ずっと傍らで立ち尽くす日がある。

 

獏さんにうたわれた

うむまあ木の気持ちで

わたしはただ聴いてる。

 

・・・・・・・・・・。

 

そこに来ては泣きくずれる

かなしい声や涙で育つという

うむまあ木という風変りな木もある

 

 

*山之口 獏「世はさまざま」より

 

・・・・・・・・・・・

 

今もし行き先が見えないとしても

おぼつかないまま

いつか「のりきったのだ」と思える日がきますように。

 

何かにつながる

やさしい知らせや出来事が

あなたにも届きますように。

 

 

*描きかけの天使模写