弁当日記

日記をつけ

弁当をつくり

私はわたし自身に挑んでいた。

 

日記は空白の日々が続き

弁当は続いているものの

実際のところ

魅惑を感じるのは

弁当箱の方だ。

 

木製の美しい曲げわっぱ

幼稚園の頃持っていた「アタックNo,1」のアルミ箱

柳行李に漆塗り

包みに風呂敷

桑の木箸

 

段々と違った方向へと興味関心が移っていく。

新規に何かを発見するたび仲間に報告し

「あぁ違う違う」と自分との対話が始まる。

 

そして春は

パタパタとして

寝不足が続いている。

 

ああかがやきの四月の底…