小説集「吟醸掌篇」の続編が”けいこう舎」より出されることになり
3号続けて装丁で関われることになった。
すでに昨年から装丁のために
猫モデルを探し
猫澤賢治にぴったりの猫さんを探していた。
中村順氏がずっと長い間
ノラ猫さんの写真を撮影している。
撮影するのは
ちゃんと時間をかけて関係性をつくりながら
その延長戦に「写真」があるというのが
いい。
撮影のためにそこへ入りこんだり
取材のために潜伏したりする「仕事」としてのソレはあるだろうけれど
猫との距離感
猫の表情
やっぱりそれは「撮影のため」に
一時的に関わる存在とは違う
何か
大切なモノが見える。
お願いをした。
「ハクさんを是非モデルに!」
装丁のための絵とは違うものだけれども
何点か描いてみたので
ここに少しずつ記録していこうと思った。
心を亡くしてすでに4月。
ときどき
あの透明な
雲との距離が圧倒的に近い
イーハトーブの空を訪ねたくなる。
□ともに生きる「ノラネコ写真帖」