三太さんに会いにいった。
(恋人とかでなく)
「あじいる4号」主役のあんぽんたん三太さんだ。
駅前で、こにたんとケーキを購入。
「この中で一番ばかばかしいほどクリスマスしているの」を選んだ。
博徒だった三太さんは
一人部屋で花札で占いをしていた。
そして荒川の流れのようにとめどなく喋る。
少年時代、刑務所から出たとき
迎えてくれた母が
巣鴨でお百度を踏み、回数を間違えないようにと
紙のこよりを沢山作ってもっていた話しや
お釈迦様の偉大さやゲバラの凄さを熱く語るかと思えばフロイトはなかなか偉いと言い
杉原 千畝(すぎはら ちうね)という人について
教えてくれたりした。
第二次世界大戦中、外交官としてリトアニアに赴任。
ドイツの迫害にから逃れてきた多くのユダヤ人に
外務省からの指令に反し
大量のビザ(通過査証)を出し避難を手助けしたそうだ。
三太さんは刑務所内で沢山の本を読むようになった。
今日も広辞苑や辞書と一緒に
仏教関連の本が何冊も置かれていた。
自分の作品も掲載されている4号を手渡すと
「おぉお!できたか」と目を細めた。
わたしにとってこの瞬間が一番嬉しいときなのだ。
越智さんの書いたコラムを見ると
「よしっ!俺この人に会いにいくよ」と言う。
寿にも居たことがある三太さんだから
一緒にまちを歩いたら愉しそうだ。
実現させたい。