犬が老いて亡くなった。
心づもりをしていたけれど
それはどうしようもなく
ひたすら救いを求め色んな記事や本を読み
音楽を聴いたりして
「どう考えたらいいのか」探していた。
それは通勤の帰り道
自宅の玄関を開けるときの痛烈な痛みとか
部屋のどこもかしこも犬の気配であふれていることだったり
「もう居ないのだ」ということの辛さだったりした。
でも一つには
自分が先に逝かなくて本当によかったということだ。
悲しい想いをさせずに済んだだけでも
それはそれでよかったのだ。
暗澹たる世界のひと処に桜の満開の樹。
それももう終わる。
4月。